バイトで販売することもある!エンジンオイルという商品 ~後編:エンジンオイルの交換時期~
これまでの記事の中で、エンジンオイルの機能やその種類、規格などについて説明してきました。
●エンジンオイルの機能はこちら https://gasmanjob.com/journal/2021/09/22/engineoil01/
●エンジンオイルの種類・規格はこちら https://gasmanjob.com/journal/2021/09/28/engineoil02/
これらの記事をお読みいただくことで、エンジンオイルの概要をご理解いただけたかと思います。今回は後編ということで、エンジンオイルの交換時期について、説明していきたいと思います。
■エンジンオイルに交換が必要な理由
エンジンオイルの交換時期について説明する前に、なぜエンジンオイルに交換が必要なのか、確認していきましょう。
エンジンオイルの機能の記事(こちらから)でも確認したように、「高品質で新しいエンジンオイルを潤沢に積んでいると、エンジンはスムーズかつ長期にわたって性能を十分発揮しやすくなる」ということをお伝えしました。エンジンの機能を保つためには、エンジンオイルがエンジン内を循環してごみを洗浄・分散させたり、金属部品同士の過度な摩擦を抑制したりするわけですが、使い続けることでエンジンオイル内に摩擦の結果発生したごみや、エンジンの中で発生したすすなどが含まれたり、走行中の熱により劣化していきます。また、市販の食品用オイルと同じように、使わずとも空気に触れることで酸化し、劣化していきます。
従って、エンジンオイルは自動車を使い続ける場合はもちろん、使っていない場合でも空気に触れることで劣化しますので、その機能が落ちていき、交換(または補充)が必要になるのです。
■エンジンオイルの交換時期
では、そのエンジンオイルを交換するのに適切な時期はいつなのでしょうか。ここから先は、一般的な考え方だけでなく、いくつか押さえておくべきポイントがありますので、それらを説明していきます。
・推奨交換時期を確認する
もし自動車をお持ちなら、まず確認したいのは説明書にある推奨交換時期です。その車が普通自動車なのかターボ搭載車なのか、ハイブリッド型なのか…こうした車種の違いやメーカーにより、推奨されるエンジンオイルの交換時期が異なります。一般的な考え方を押さえておくのはもちろん重要ですが、例えば熱がはっせいしやすいターボ搭載車などは、熱によりエンジンオイルの劣化が早く進む可能性もあるため、比較的早い時期の交換を進めているかもしれません。
・一般的な交換時期(ノーマルコンディション)
例えば、トヨタ車のケースでいうと、
- ガソリン車(ターボ車除く) :15,000km、または1年
- ガソリンターボ車 :5,000km、または6ヶ月
- ディーゼル車 :5,000km~20,000km、または半年~1年ごと
Source: https://toyota.jp/after_service/tenken/about/maintenance/oilfilter/
と定められています。
・シビアコンディションでの交換時期
上記内容はノーマルコンディションでの目安で、あくまでも普通の道で普通に走行した時を想定しています。ただ、車の走行環境や用途によってはより負荷の高い場合も有り、それを「シビアコンディション」と言っています。シビアコンディションとは具体的に、「悪路走行が多い」「走行距離が多い」「山道など上り下りの頻繁な走行」等というもので、それに当てはまる場合はエンジンオイルの交換時期は早まってきてしまいます。
同じトヨタ車の例でいうと、
- ガソリン車(ターボ車除く) :7,500km、または6ヶ月
- ガソリンターボ車 :2,500km、または3ヶ月
- ディーゼル車 :2,500km~10,000km、または3ヶ月~半年ごと
という目安が設定されています。自身の車がどちらに当てはまるのか、判別しづらいこともありますが、メーカーでも謳っているようにこちらはあくまでも目安なので、早め早めの交換ができると良いですね。
・新車の交換時期
エンジンオイルの交換を検討している車が新車であれば、すこし早めの交換が必要かもしれません。
最近は必須になっているわけではありませんが、新車も車種によっては「一定の距離の慣らし運転」を推奨しており、その距離の走行後にエンジンオイルの交換を勧めている場合もあります。例えば、新車納品後、走行距離1,000km~1,500kmの慣らし運転とそのタイミングでのエンジンオイルの交換を推奨している車種もあります。
特に新車は部品同士がまだなじんでいないことも有り、金属の摩擦の結果発生した金属のかすなどがオイルと一緒に出てくることもあります。最近は金属の加工技術も上がってきており、そうした慣らし運転の必要性を謳われることが一般的には減少してきましたが、念のため確認しておいた方が良いでしょう。
上記のようなポイントを押さえ、エンジンオイルを適切な時期に交換し、新しく品質の良いものが常に使い続けられると、エンジンは性能を十分発揮でき、かつ長い間使うことが出来るでしょう。
エンジンオイル交換後は、オイルの「密封」機能がより発揮されてパワーロスが少なく加速が良くなったり、騒音が低下したりするなど、以外と違いを感じるものです。快適なカーライフを送るためには、ぜひ適切な時期に交換するようにしましょう。
■ガソリンスタンドの仕事を探そう
『GASMANjob(ガスマンジョブ)』 https://gasmanjob.com/ は短期バイトを含め、若い方からシニアの方まで、未経験から経験者、有資格者まで、ガソリンスタンドで働きたい人のための求人サイトです。車好きで自動車に関わる仕事をしたい方からそうでない方まで、大歓迎!日本全国のガソリンスタンドの給油・接客、セルフスタンドの監視業務等、パートやバイト、正社員の求人情報が満載ですので、是非ご覧になってみてください。