ガソリンの吹きこぼれ!こんなときどうする?
ガソリンスタンドのスタッフの方はもちろん、昨今はセルフ型のスタンドが増えているため、一般の方でもガソリンスタンドでの給油を経験した方は非常に多いと思います。給油ノズルはストッパー機能がついていて、給油状況が目視できなくても、自動的に給油作業が止まるようになっています。しかし、時としてあるのがガソリンの吹きこぼれ。給油口付近に多少ついただけなら問題ありませんが、人や、ボディの見える部分についてしまったら対処が必要です。今回はそんな吹きこぼれ時の対応についてご説明します。
■ガソリンが吹きこぼれる要因
まず、そもそもなぜ燃料油が吹きこぼれてしまうのか、確認したいと思います。
ガソリンスタンドで使っているノズルは、先端にセンサーがついており、給油タンク内に燃料がたまってくると先端のセンサーがそれを感知し、一定ラインまで来ると給油を停止する仕組みになっています。
しかし、給油口に正しく差し込めていなかったり、センサーに異常があったりすると、給油タンクの一定ライン以下のところで給油を停止する機能が働かず、その結果、ガソリンが吹きこぼれてしまう、という事態に至ります。
大きく考えられるのは、
- ノズルを給油口の奥までしっかり差し込んでいない
- 給油の停止後も再度レバーを引き、継ぎ足し給油を行う
- レバーを少ししか引かずセンサーが感知しづらい状況で給油を行う
- センサーに異常があり、給油が停止されない
といったところ。特に上の三つは給油を行う人の人為的ミスですので、しっぱりプロセスを踏めば回避できるはずです。ノズルは奥までしっかり差し込み、レバーもしっかり引き、継ぎ足し給油はなるべく行わない、といった注意が必要ですね。
■ガソリンが吹きこぼれた場合にまずすること 「給油口のキャップを占める」&「吹きこぼれた個所にすぐ処置をする」
さて、普段ふきこぼれがないように注意をしていても、ふきこぼれてしまった!ということはあるものです。
その場合、まず行うべきなのはあわてないで「給油口のキャップを閉める」ということです。
ガソリンスタンドで扱う燃料油(ガソリンや軽油)は、揮発性のもので非常に燃えやすいという性質を持っており、「危険物」にも指定されているものです。給油口を閉めなければ、吹きこぼれる燃料油が多くなり、なんらかのきっかけで燃焼した場合に被害が広がってしまいます。また、エンジンのガソリンタンク内まで燃焼が広がった場合、最悪爆発する可能性もあり、非常に危険です。こうした事態に至らないよう、すぐに給油口を閉めましょう。
また、吹きこぼれてしまった燃料油については、それがどこに付着したかにより処置が異なります。それは後ほど説明しますが、「その処置は、かならずすぐに行い、放置しない」ということは重要です。車や服に付着して放置すると汚れがとれなくなることもあるので、必ず守るようにしてください。
■車・地面にかかった場合
さて、吹きこぼれたものが車や地面にかかった場合はどうすればよいでしょうか。以下、具体的な吹きこぼれ個所に応じて細かく見ていきましょう。
・車のボディに付着した
付着した燃料油をガソリンスタンドなどにあるタオルで拭き取り、水で洗い流しましょう。車のボディは新車納品時は対ガソリン性があり、すぐに洗い流せば汚れが付着する、という心配も少ないです。ただし、DIYで補修した場合などは、ガソリンに対する耐性次第では塗装が落ちたりすることもあるので、すぐに水で洗い流したうえで、ダメージの状況次第で対応方法を考えましょう。
・ホイール・ブレーキ・タイヤに付着した
こちらもボディの時と同様、すぐにタオルでふき取り、水で洗い流せば問題はありません。「付着」というレベルでなく、燃料油に長時間浸し続ける、などの特殊な状況であれば変形やひび割れなど問題が起こってきますが、そのようなケースはほぼないでしょう。ブレーキパッドなど、手が届きにくい所であれば、水で洗うだけでも問題ありません。
・人の衣服に付着した
どのぐらい付着したかにもよりますが、まずはその場で水で洗うなどの対応はしましょう。その上で、比較的目立つ状態の場合、一般家庭での洗濯は避けるようにします。燃料油はにおいがあるため、他の洗濯物といっしょに洗った場合、においが洗濯槽や他の衣服に移る可能性もあります。クリーニング店に出し、状況をお伝えしたうえで、ドライクリーニングなどで対応してもらうようにしましょう。
・吸入したり、目・口の中に入ったりしてしまった
燃料油が体内に入ってしまった、または入ってしまった可能性がある場合、状況によっては非常に危険ですので、まずはガソリンスタンドのスタッフを呼び、協力を求めましょう。セルフ型でも必ずスタッフは常駐しています。
その上で、目や口など洗い流せる箇所に付着した場合は十分な時間(15分以上)を使って洗い流すようにしましょう。また、医師にも見てもらい、必要な処置を講じてもらいましょう。
ただし、明らかに皮膚についただけなど、体内に入っていないことが断定できる場合は、そこまで心配はいりません。ハンドソープやせっけんを使い、水で洗い流すようにしてください。
以上、ガソリンスタンドで燃料が吹きこぼれてしまった場合の対処について説明してきました。
ガソリン・軽油を吹きこぼしてしまったら、まずは給油キャップを閉めた上で、体内に入ってしまった場合は医師の手当を受けましょう。
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