バイトで販売することもある!エンジンオイルという商品 ~前編:エンジンオイルって何?~
ガソリンスタンドで販売しているもののメイン商品はガソリンや軽油などの「燃料油」であることは皆様ご存知でしょう。それ以外にもエンジンオイルやタイヤなどの商品も販売していることをガスマンジャーナルで紹介しました。
●タイヤや洗車サービスなどはこちら https://gasmanjob.com/journal/2021/07/14/ssproduct-maintainance/
●燃料油・潤滑油についての記事はこちら https://gasmanjob.com/journal/2021/07/13/ssproduct/
今回はその中でも、エンジンオイルという商品について、掘り下げて紹介していきたいと思います。バイトやパートでも販売する機会がありますので、その前の下調べとしても使ってください。
■エンジンオイルとは
こちらの記事(https://gasmanjob.com/journal/2021/07/14/ssproduct-maintainance/)でもふれたように、エンジンオイルとは「潤滑油」とも呼ばれ、一言でいうと「エンジンをスムーズに動かすのに必要な商品」のことです。
エンジンオイルは、車にとって最も重要な部品であり「心臓」ともいえるエンジンを動かすのに、絶対に欠かせないものです。
車の運転をしている時や運転直後、エンジンルーム付近がとても熱くなっていることから分かるように、エンジンは稼働する際に高熱を帯びます。それもそのはずで、エンジンの内部では金属など固い部材同士がぶつかり合いながら、細かい爆発を起こし続けており、その結果、熱を帯びながら車を動かすパワーが得られるのです。
そして、エンジンはエンジンオイルが不足していたり、劣化していたりすると、部品同士の摩擦熱、燃焼発熱などにより、エンジンは焼きつき、使い物にならなくなってしまいます。逆に高品質で新しいエンジンオイルを潤沢に積んでいると、エンジンはスムーズかつ長期にわたって性能を十分発揮しやすくなるのです。
■エンジンオイルの役割
それでは、エンジンオイルの役割とは、もう少し具体的に言うと何でしょうか。
エンジンオイルには5つの機能があると言われています。それは①潤滑、②密封、③冷却、④清浄・分散、⑤防錆(さび)の5つです。それぞれの概要は下記の内容です。
(画像出所:https://www.mazda.co.jp/carlife/service/parts/oil/knowledge/)
①潤滑
エンジンの部品は金属でできており、それが高速で動きますので、摩擦が起きます。シリンダー、ピストン、ベアリング、クランクシャフトやカムシャフトなど、さまざまな部品があり、それらが1分間で数百~数千回転しますので、どうしても摩耗が起こります。それらの金属部品同士が摩擦を起こすところに入り込んで油膜をつくり、摩擦を減らしてエンジンを滑らかに動かします。
②密封
ピストンリングとシリンダーの隙間をふさぐことで、エンジンの中にある燃焼室からのガス漏れを防止します。密封が不純分ですと、ガスが漏れてしまい、そのことにより、エンジンが生み出しているパワーがロスしてしまいます。高品質で新しいエンジンオイルを使うことで、そのロスが抑制され、エンジンの性能が十分発揮されるのです。
③冷却
エンジンの内部、特に燃焼室と呼ばれる部分は、温度が2000~3000度にも達します。そうしたエンジン内の熱を冷却し、高温によるエンジンの焼き付きを防止します。高熱を帯びたものに触れると、オイルの温度もどうしても上がってしまいますが、オイルはエンジンの各部を巡った後、エンジンの下部にあるオイルの貯蔵先である「オイルパン」に戻り、オイルは冷却されます。スポーツカーなど高速で走行することを目的としたエンジンは、より高温にさらされるため、オイルクーラーなどの部品が付設されることもあります。
④清浄・分散
エンジンが動いていると、どうしても摩擦が起き、エンジンの内部に部品同士が触れ合って鉄粉や燃えかすが発生します。それらはいわばエンジンにとっては不要なごみですが、それらを包み込むことで、ごみがエンジンの稼働に支障をきたさないように作用します。これが洗浄作用です。また、エンジンオイルが各部に行き渡ることで、特定の部分に汚れがたまることを防ぎます。これが分散作用。清浄・分散作用することにより、全体あるいは特定の部分について、汚れが発生してエンジンの性能が落ちることのないようにするのです。
⑤防錆(さび)
エンジンは燃焼していて高温にさらされる為、外部との気温差で水蒸気を発生させます。さびる金属にとって、水分は大敵。その水蒸気などによるさびの発生を防ぎます。仮に錆を放置していると、エンジンの寿命は短くなってしまいますので、車を長く、高性能のまま走らせるためには、こうした機能が不可欠です。
これらの機能を持つエンジンオイルがもしなければ、焼き付き、汚れの付着、さびつき、パワーロス、摩耗などにより、エンジンの寿命は早期に終わりを迎えることになってしまいます。
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