自分でもできる!いざという時こまらない。タイヤ交換の方法
自動車のトラブルで最も多いのは、タイヤ関連のトラブル。パンクなどに見舞われた際、場合によっては自分で対応する必要があります。また、トラブルでなくとも冬場・夏場でタイヤ交換が必須の地域もあるでしょう。ご自身で自動車を持ていなくとも、ガソリンスタンドや整備工場で働きはじめた方は、タイヤ交換を依頼されることも。慣れていなければ難しそうに感じるタイヤ交換の方法・プロセスについて、説明していきましょう。
■タイヤ交換の準備物と事前確認しておくこと
タイヤ交換の作業に入る前に、準備物と、確認しておくべきことを見ておきましょう。状況によっては事前に準備できないこともありますが、なるべく揃えてから作業に入るようにしましょう。
・準備物
①交換するタイヤ
②ホイールを止めるナット
③レンチ(ナットを締めたり開けたりするもの)
④ジャッキ(車を持ち上げるための道具)・ジャッキ操作棒
⑤ホイールキャップレンチ
⑥輪留め・タイヤストッパー
⑦後続車に故障者の存在を知らせる三角表示板 ※道路わきなどでの作業の場合
⑦交換前の設置位置をメモするもの(シールなど)
⑧軍手などの手袋
特に①~⑥がなければそもそもタイヤ交換ができない、あるいは作業が極めて大変になる、ということになりますので、タイヤ交換に取り組む際には①~⑥は必須でしょう。
・確認事項
また、これらを準備したうえで、以下のことを確認しましょう。
A.交換するタイヤは問題ないか
夏タイヤ・冬タイヤなど季節ごとに中古タイヤをつけかえる場合などは特に注意しましょう。いざ交換する、となった時に、走行に支障があるレベルの問題があった、ということも十分あり得ますし、交換後に気付くのでは無駄な労力を費やす、ということになってしまいます。
タイヤの空気圧は十分か、溝は十分深いか、ひび割れが発生していないか、このあたりは最低限確認しましょう。
B.ナットの本数・仕様
タイヤがついているホイールを車に止めるためにはナットが必須です。ナットは大きさ(長さ、外径、内径)や形状がそれぞれ異なりますし、合わないものを使っては安全性は損なわれます。また、ナットの本数も必要な分揃っているか、確認が必要です。
■タイヤ交換のプロセス
①安全に交換できる場所を確保し、車が動かない状況を作る
走行中のパンクで応急対処が必要な際も、自宅・駐車場・ガソリンスタンドなどでタイヤ交換する際も、まず確保するべきなのは、安全にタイヤ交換ができる場所を確保する、ということです。
特に、
・走行中のパンクで車が走っている横に停車する場合は後続車が視認しやすい状況を作る(見通しの良い場所で、表示板を設置したり、発煙筒をたいたりする)
・車が作業中に倒れないように平らで安定感のある場所で作業する
ということを心がけましょう。平らであっても砂利道など、不安定なところがありますので、十分気をつけましょう。
その上で、駐車時と同様、ギアをパーキング、またはマニュアル車の場合は1速に入れたうえでハンドブレーキを引きます。さらに、輪留めやタイヤストッパー、それらが無い場合はつかえになりそうな大きな石や木を用い、自動車が意図せず動きだしたりすることの無いようにしましょう。
②ホイールナットをゆるめる(外さない)
ホイールカバーが装着されている車については、ヘラ状のものでカバーを外します。そして、新しく着けるタイヤを車体の下に置きましょう。こうすることで、ジャッキが倒れたとしても、車と地面の間にタイヤが挟まってくれ、ボディに傷が行くのを最小限に食い止めたり、万一、下に人が入り込んでいた場合も事故を防いだりすることが出来ます。
そして新しく装着するタイヤをジャッキ近くの車体の下に置きます。これは、万一ジャッキが倒れた際に、ボディが地面と当たるのを避けるためです。
ホイールナットが見えたら、レンチやドライバーを使って左に回してゆるめましょう。ジャッキで車体を上げてから緩めることもできますが、相当なパワーが必要になりますので、先に緩めておきます。ここでは最後まで外すことはしません。
③ジャッキで車体を持ち上げる
ジャッキで車体を持ち上げます。ジャッキはパンタグラフジャッキ、フロアジャッキなど、数種類あり、少しずつ使い方が異なります。正しい使い方を説明書を見ながら確認するようにしましょう。
その上で、ジャッキアップポイントにジャッキを当て、車体を持ち上げます。ジャッキアップポイントはジャッキを使う時のために補強してある部分で、それ以外の所に当てて無理やり持ち上げると、トラブルを招く要因にもなります。ジャッキアップポイントは車種により異なりますので、こちらも説明書を確認しましょう。
④ナットとタイヤの取り外し
タイヤが地面から少し浮く程度(5cmほどで十分)あげたら、先に緩めたナットを外し、タイヤを手前に引いて外していきます。ナットはすでに緩めている場合、軽く回すだけで簡単に取れます。意外に簡単に取れるために、手元を離れて転がり、無くしかねませんので注意しましょう。地面に布を置いてそこに置くようにしたり、トレーなどを用意すると便利ですね。
⑤新しいタイヤの取り付け
車軸とタイヤをつなぐためのボルトが車体に見えますので、そこにホイールの穴をあわせるようにタイヤを取り付けます。タイヤによっては装着位置があらかじめ決まっており、表記されているものや、前後で大きさが異なるものもあるので、あらかじめどこに何をつけるのか、確認しておきましょう。
タイヤが車軸にはまったら、取り外しておいたナットを軽く締めましょう。一つのタイヤにつき全部のナットを軽く装着し終えたら、そこからレンチを使ってしっかり締め付けていきます。その際、対角線上に徐々に締め付けていきます。ナットが4つであれば、十字を切るように。5つであれば、星を描くように。この順番で仮締めを2~3回繰り返すようにしましょう。最後はジャッキを下ろしてから締めます。
source:https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-tire-exchange-self/
⑥ジャッキを下ろして増し締めする
仮締めを終えたら、タイヤが問題なくついているか前後左右に動かしてみて、ズレたりしないか確認しましょう。問題なければ、ゆっくりとジャッキを下ろします。そして最後に⑤の順番を守りながら、ナットを増し締めして、タイヤの取り付けは終了です。
以上、タイヤの交換プロセスについてみてみました。タイヤは重いので、なかなか大変な作業かもしれませんが、慣れておくと、いざという時に対応できますね。
■ガソリンスタンドの仕事を探そう
『GASMANjob(ガスマンジョブ)』 https://gasmanjob.com/ は短期バイトを含め、若い方からシニアの方まで、未経験から経験者、有資格者まで、ガソリンスタンドで働きたい人のための求人サイトです。車好きで自動車に関わる仕事をしたい方からそうでない方まで、大歓迎!日本全国のガソリンスタンドの給油・接客、セルフスタンドの監視業務等、パートやバイト、正社員の求人情報が満載ですので、是非ご覧になってみてください。